Lightroom AIノイズ除去・超解像度機能の概要
Adobe Lightroomには、2023年以降にAIを活用した「ノイズ除去」と「超解像度」の二大機能が搭載されました。これらはAdobe Senseiの深層学習モデルをベースにしており、従来の手動スライダーによるノイズリダクションや単純なアップスケールとは一線を画す品質を実現しています。特にノイズ除去機能は高ISO撮影で生じた輝度ノイズ・カラーノイズを非常に自然な形で除去できると評判で、超解像度機能と組み合わせることで「高ISO撮影した小型センサーのカメラ写真を、まるでフルサイズ一眼で撮ったような品質に仕上げる」ことも夢ではなくなっています。
AIノイズ除去機能の使い方
機能の場所と起動方法
Lightroom Classic(デスクトップ版)では、現像モジュールを開いて右側のパネルから「ディテール」セクションを展開します。「ノイズ軽減」の見出しの下に「ノイズを軽減(AI)」というボタンがあります。Lightroom(クラウド版)でも同様に「ディテール」パネルから「ノイズを除去」ボタンで起動できます。
処理の手順と設定
「ノイズを軽減(AI)」ボタンをクリックすると、ダイアログが表示されます。「ノイズ軽減量」スライダーで0〜100の間で強度を設定できます。数値を上げるほどノイズが除去されますが、過度に高い値にするとディテールが失われる場合があります。ISO 3200程度ならば50〜60、ISO 12800以上の極端な高ISOでは70〜80を目安にすると良いでしょう。プレビューで左右に比較しながら最適値を探してください。処理が完了すると元ファイルとは別のDNGファイルが作成されます。
処理時間とハードウェア要件
AIノイズ除去は計算量が多く、処理に時間がかかります。高解像度RAWファイル(4500万画素以上)では数分かかる場合もあります。GPU(グラフィックカード)を搭載したPCでは処理速度が大幅に向上します。NVIDIAのCUDA対応GPU、またはApple SiliconのMacでは特に高速です。
超解像度機能の使い方
起動方法
Lightroom Classicで超解像度を使うには、ライブラリモジュールまたは現像モジュールで対象の写真を右クリックし、「写真を強調表示」→「超解像度」を選択します。あるいはメニューバーの「写真」→「写真を強調表示」でも同じダイアログが開きます。
超解像度の処理と出力
超解像度ダイアログでは「超解像度」チェックボックスのみを確認してOKをクリックするだけで処理が始まります。処理後は縦横それぞれ2倍(面積で4倍)の解像度を持つDNGファイルが自動生成されます。元の2400万画素の写真が9600万画素相当になるため、大判印刷や大幅なトリミングが必要な場面で威力を発揮します。
ノイズ除去と超解像度の組み合わせ活用法
推奨される処理順序
ノイズ除去と超解像度を組み合わせる場合、まずAIノイズ除去を行い、次に超解像度を適用するのが推奨順序です。ノイズが多い状態で超解像度をかけるとノイズも拡大されてしまうため、先にクリーンな状態にしてから解像度を上げるのが理にかなっています。ただしLightroom側でも「超解像度」ダイアログ内に「ノイズ除去」オプションが含まれているケースもあるため、バージョンによっては一度に両方を処理できます。
活用シーン:夜景・天体写真
星空や夜景の撮影では高ISOが避けられないため、AIノイズ除去の恩恵が特に大きいシーンです。ISO 6400以上で撮影した天の川写真も、AIノイズ除去によって滑らかな星空に生まれ変わり、さらに超解像度をかけることで星のディテールまで鮮明に出力できます。
活用シーン:スポーツ・野生動物写真
動きを止めるために高速シャッターを切ると露出不足になりやすく、ISO感度を上げざるを得ません。そのような場合もAIノイズ除去が救世主となります。さらに被写体が小さく撮れてしまった場合は超解像度で解像感を補うことが可能です。
LightroomとPhotoshopのAI機能比較
| 機能 | Lightroom AI | Photoshop Camera Raw |
|---|---|---|
| AIノイズ除去 | あり(専用ボタン) | あり(Camera Raw詳細) |
| 超解像度 | あり(縦横2倍) | あり(縦横2倍) |
| バッチ処理 | 可能 | やや手間がかかる |
| RAW現像との統合 | シームレス | Camera Rawを別途起動 |
| 出力形式 | DNG | DNG・PSD・TIFF等 |
| 操作の簡単さ | 非常に簡単 | やや複雑 |
Lightroom AIを使い始めるには
LightroomのAIノイズ除去・超解像度機能はAdobe Creative Cloudのサブスクリプションで利用可能です。フォトグラファーには月額1,180円から利用できる「フォトグラフィープラン」が特にお得です。Photoshopもセットで使えるため、Lightroom側での現像処理とPhotoshop側での細かいレタッチを組み合わせることで、最高品質の写真仕上げが実現できます。
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まとめ
Lightroom AIのノイズ除去と超解像度機能は、RAW現像ワークフローに自然に組み込めるという点で非常に優秀なツールです。特に高ISO撮影が多いフォトグラファーにとっては、撮影時の制約を大幅に緩和してくれる強力な味方となるでしょう。まだ試したことがない方は、まずAdobe Creative Cloudのトライアルを活用して効果を実感してみてください。内部リンク:PhotoshopのSuper Resolutionで低解像度画像を高画質化する方法

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